介護士の就職活動では面接が重要視される。なぜなら介護士の仕事は、人とうまく関わることが求められるからだ。面接の服装はスーツが無難だが、それに準ずる失礼のない装いであれば問題ない。それよりもむしろ、清潔感があるか、基本的な挨拶ができるか、人の目を見て話ができるか、きちんと敬語が使えるかといった、社会人としてのマナーが身についているかどうかが問われるのである。こちらの「介護士の面接バイブル」で面接の基本マナーを確認しておくといい。
また本番で自信を持って答えられるよう、面接対策を行うことも必要である。たとえば、志望動機やどんな仕事がしたいのか、残業や夜勤は可能か、ふだん高齢者と関わりはあるかといった問いに対し、明確に答えられるようにしておくと安心だ。転職の場合は、前職を辞めた理由や経歴についても問われるだろうから、これらの答えも準備しておく必要がある。
また、面接では回答の内容と同様に、面接官に与える印象が重要になる。大きな声でハキハキと笑顔で答えているか、質問に的確かつ簡潔に答えられるか、話す時には面接官の顔を見ているかといったポイントがチェックされる。これらのポイントを意識して、鏡を見ながら練習しておくことが肝要だ。
もし志望動機を求められた場合には、具体的なエピソードを交えて話すと説得力があり、印象に残りやすいだろう。自分の短所を答える際にはポジティブな言葉を使って表現するなど、ネガティブでマイナスなイメージを与えないような言葉選びに気をつけるべきである。前の職場の悪口を言うと、常に不満を抱えているように思われてしまうし、給与などの条件を繰り返し質問するのも自分本位と見られがちなので気をつけよう。